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ちょっとした対話が成長を助ける——上司と部下が話すとき互いに学び合う



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ちょっとした対話が成長を助ける——上司と部下が話すとき互いに学び合う


ちょっとした対話が成長を助ける——上司と部下が話すとき互いに学び合う

"画像:ITmedia"


田中淳子のあっぱれ上司!:

【他の画像】
 私が「誰かの背中を見て学んだ」原体験は、入社2年目にさかのぼる。

 ある日、営業担当の先輩と2人で顧客先に出向き、提案説明をすることになった。当時から人材育成の仕事に従事していた私のミッションは、カリキュラムの説明と顧客からの質問に答えることである。電車の中で軽く打ち合わせをし、先輩と私は顧客先に到着した。

 その日は雨が降っていた。寒い日でコートも着ていた。ビルの入口手前で、先輩はバッグを地面に置き、傘をくるくるっと巻き、自分のタオルで水滴を拭った。次にさっとコートを脱ぎ、裏返しにたたみ、左腕に掛け、再度バッグを持った。それを見て「お、ここでコートを脱ぐんだな。水が滴らないように傘を拭くのか。コートは裏返しで腕にかけて……」と私も慌てて真似をした。

 もちろん、ビジネスマナーの本も読んでいたし、前年の新人研修でも習ってはいたが、本番はその日が初めてだった。先輩は言葉では何も言わなかった。私も無駄口をきかず、2人ともただ静かにそこにいた。客先訪問の基本マナーをこうして教えてくれた先輩は、当時入社4年目だったと思う。

 移動の電車で先輩は、こんな話をしてくれた。「営業的な部分は僕が説明するけど、内容に関しては田中さんが対応してね。もし困ったことがあったら……うーん、そうだ、合図を決めておこう。自分のほっぺたを手でなでてくれる? その合図で助け舟出すから」

 顧客先での説明はデビュー戦だったため、緊張しないようにとアドバイスをくれた。その後の商談で、私は「困ったらほっぺたに手。困ったらほっぺたに手」と呪文のように唱えながらも無事説明も質疑応答もこなした。最後までほっぺたに手をあてることはなかった。

 この日、先輩の立ち居振る舞いからビジネスマナーの基本を学ぶだけではなく、提案説明における営業との役割分担を不安に感じることなく体験できた。忘れもしない出来事である。

 よく「上司は背中を見せろ」とか「上司の背中を見て育つ」という言い方をするけれど、この例のように本当に立ち居振る舞いを「背中」で示してくれるケースもあれば、対話しながら学びを得るケースもある。その対話は、社内だけではなく、社外でも行える。社内で仕事を教える場合、どうしても形式ばってしまうが、社外の——例えば、移動中などであれば——互いがよりリラックスし、学びやすいという側面もある。

●付き合ってくれた上司

 ある20代後半のITエンジニアが「最近、移動中は、技術書だけではなく、ビジネス書も読むようになりました。そのほか小説とか、とにかく何か本を持ちこみ、たくさん読むことにしています」と言うので、以前から読書好きだったのか尋ねてみた。

 「いえ、とんでもない。漫画くらいしか読まない人間でした。ある時、岡山から東京まで上司と2人で出張しました。日中です。席に座ると同時に2人で本を取り出したのですが、上司はビジネス書で、僕は漫画でした。上司はそれを見とがめて『君はこれから4時間、漫画を読むつもりか。もったいないじゃないか』と説教するんです。しつこく諭されたので、自分も改心して、それ以来、移動の車内では極力ビジネス書を読むようになりました」

 ビジネス書を読むようになって、このエンジニアに変化はあったのだろうか。

 「本って苦手だったのですが、読む習慣がついてきたら、読み進めるスピードも速くなりました。学べることも多く見つかるようになって、あの時説教されてよかったな、と思っています」

 仕事終わりの夜の新幹線車内というのなら、漫画を読んでのんびりしてもいいのだろうが、勤務時間中の長時間移動で何か役立つ本を読め、という上司の指導もよく分かる。でも実は、この上司、「本を読め」と指導したのではなく、「時間の使い方」を教えたかったのではないだろうか。

 上司から社外で学ぶと言えば、つい最近、こんな話を聞いた。

 「若いころ、自分の仕事の仕方で悩んでいました。部内に“スゴい営業”と目される4歳上の先輩がいて、この先輩から学びとるにはどうしたらいいのか、考えました。たまたま帰る方向が同じだったので、先輩が帰ろうとすると、自分も仕事を片付け、先輩にくっついて行きました。そして、帰りの電車の中で質問したり、教えてもらったり、会話しました。

 次の日も先輩が帰るタイミングに合わせて自分も仕事を終えて、一緒に帰りました。前日の話の続きをするのです。そうやって半年くらいほぼ毎日一緒に帰りました。自分の仕事が終わらなくても、これは朝早く来て片付けようと決め、とにかく先輩と一緒に帰ることを最優先にしたんです」

 後輩と一緒に帰る日々が半年も続く……。この先輩は嫌がらずに付き合ってくれたのだろうか。

 「ええ、まったく嫌がらずに。そのうち、『おい、帰るぞ!』と先輩から声を掛けてくれるようにまでなって」

 ほぼ毎日先輩とともに帰り、道中、あれやこれや多くを語ったという。対話を繰り返す中で、徐々に目の前のモヤが晴れ、仕事の仕方について解決の糸口が見えるようになり、一緒に帰る回数は減っていった。それでも、今も週に数回は一緒に帰って、教えてもらっているそうだ。

 この若手の行動力もスゴイと思うが、半年間ずっと付き合う先輩も素晴らしい。飲みに行くのではなく、しらふで毎日数十分対話を続ける。これで、後輩はその先輩から多くを学び取ることができただろう。一方で、先輩の学びにもつながっていたはずだ。人は誰かに教える時、大きく成長できるものだからだ。

 「こうするものだ」という信念を語ろうとすれば、自分の軸を見直さなければならない。説明したとき、相手から「なぜ?」と問われれば、「なぜ?」と真剣に考えなければならなくなる。「自分の体験を生々しく語ってあげる」という時、人は、その時の出来事とともに、自分の気持ちの変遷も再度味わい直すはずだ。そうやって人に何かを教える時、教えている側にも気づきと学びの機会が訪れているのである。

 それにしても、こんな風に「毎日一緒に帰りたい、帰る途上で教えてもらいたい」と思える先輩に出会えるのは、うらやましい話だ。今度はこの彼が、さらに後輩から「教えていただきたいので、一緒に帰ってもいいですか?」と言われるようになっていけば、教え教えられる関係が脈々と引き継がれていくこととなる。そう話したら、彼は「そうですね。今度は僕がそういう存在にならないといけないなと思います」と笑顔で答えた。

[田中淳子,Business Media 誠]


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